技術情報

ダイヤゴムが持つ10の独自技術

独創的な技術を生み出す発想の源泉は企業風土にあります。ダイヤゴムの創業者は、新しい技術に挑戦するスピリッツの持ち 主でしたが、失敗した経験も多くありました。そのリスクを恐れない姿勢が、当社の社風に生きています。
ここにご紹介する技術だけでなく、現在開発中の技術でお客様の課題を解決する製品を作り続けます。

1.素材の特性を最大限引き出す配合技術

ダイヤゴムでは、製品の品質を決める重要な要素である原料の配合を、耐溶剤性、耐寒性、耐熱性、導電性、耐薬品性などそれぞれの役割や用途を考え、素材の特性を最大限引き出す設計をしています。ポリウレタンほか、食品や人体への影響が少ないシリコーン、耐薬品性が極めて強いフッ素などの特殊な素材や、様々な添加剤など多種多様な組み合わせから、お客さまに満足していただけるような手袋づくりに挑戦しています。

2.優れたディッピング成形技術

手袋のディッピング製法は古くから行われている製造方法ですが、ダイヤゴムでは創業以来、変わらずディッピング製法を続けてきました。製品ごとに、配合また製造条件を適正化することで安定して製造できるように品質管理を徹底しています。

3.生地と樹脂の接着技術

ダイヤゴムでは、樹脂単体の手袋と、樹脂と生地を接着した手袋を製造しています。用途別の通常作業で剥がれることのない十分な強度を確保しつつ、樹脂また生地自体がもつ柔軟性、感触を損なわない加工を行っています。発売当初より生地付き製品は手袋の強度、装着感の良さからユーザーの方々より好評です。

4.非汚染性の手袋成形技術

ダイヤゴムでは、被接触物の表面に対して塗料をはじく現象が起きないノンブリードタイプ製品を発売しています。適正な使用方法であれば、被接触物へ汚染成分が付着する心配はありません。反応性の高い物質は製造工程の間に取り除かれるよう原料の配合設計をしています。また、製造において専用の製造ラインを使用して厳しい検査をした上で出荷しています。ほかにパウダーフリー、低発塵などのコンタミネーション対策製品があります。

5.独自の微細発泡層の成形技術

ダイヤゴムのポリウレタン手袋は、製品の内部に微細な発泡層を成型する方法が用いられています。適正な原材料、溶剤の選定と割合、また独自の製造方法等により微細な発泡層の成型を実現しています。この発泡層を手袋の構造に入れることで、軽さ、装着感、柔らかさ等の機能面を充実させるものです。また手袋に発泡層があっても作業時の液体の染み込みはありません。

6.独自のシワ状滑り止めを発現する成形技術

手袋の滑り止め機能として、独自の技術で成型されたシワ状滑り止め手袋を発売しています。シワ状滑り止めは、微細発泡と同様に適正な原材料、溶剤の選択と割合、また独自の製造方法等により手袋表面に擬似指紋を思わせる細かいシワ状の加工を実現しています。柔軟性を損なうことがないため作業性と滑り止めを両立しています。一般に発売されている粒子状の滑り止め手袋では、摩耗したときに粒子の脱落がありますが、ダイヤゴムのシワ状滑り止め手袋の場合、その心配はありません。

7.-60度の低温でも硬化しないウレタン成形配合技術

ウレタン素材でも耐寒性に特に優れた原材料を選択して、その特長を最大限に活かした配合をしています。素材としての耐寒性については、ほとんどウレタン自体の構造が支配的となります。-60℃でもひび割れを起こす心配がなく、手を温かく保温、保護するインナーの二重構造のため、使用者の手をやさしく守ります。ダイヤゴムの防寒用手袋は、除雪作業からマグロの解体作業まで幅広く愛用されています。

8.導電性をコントロールする配合技術

ダイヤゴムの静電気対策用手袋は、人体を介し一定量の電気を流しアースすることでスパークを発生させず静電気事故防止につなげることを主な目的としています。配合は、原材料のウレタンに特殊なカーボンを適量練り混み、カーボンを分散させることで手袋に安定した導電性を付与させています。

9.シリコーンゴムのディッピング成形技術

安全性の高いシリコーンを、ダイヤゴム独自の成型技術により製品化しています。シリコーン単一素材で作られた厚さ0.35mmの薄手手袋は他社にない作業性に優れた手袋です。この薄さはダイヤゴムのディッピング製法でなければ実現できないものです。

10.ウレタン樹脂(単一素材)の薄手手袋成形技術/パウダーフリー

ダイローブの薄手手袋は、専用の製造ラインを使用してピンホールのない極薄のウレタン樹脂成型を実現しています。厚さについては0.1mmから成型可能で、その薄さから作業性に優れ、透湿性、耐薬品性もあります。特長としてさらりとした触り心地でありながら、パウダーフリーであるため、作業においてパウダーが落ちる心配がありません。ウレタン単一の素材で作っているため、その優れた特性を損ないません。

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ISO9001の取得 2006年1月から品質管理の国際規格(ISO9001)を取得し、製品のサンプリング、保管を行い品質の維持、向上を図っています。
ダイローブは工場や研究機関、極地など、さまざまな環境下で安全に対応できる手袋として進化します。
各認証取得 ISO9001品質認証はもとより、CE、KC認証取得して安全・安心の製品を提供しております。 また、環境面でもDMFの廃液回収及びVOC処理装置による、排気ガスの燃焼を実施して、環境負荷を軽減する活動を行っており環境認証ISO14001の取得も目指しております。

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  • 防寒手袋

    ダイローブの防寒手袋はポリウレタンの耐寒性を最大限に活用し、-20℃くらいまでの環境で問題なく作業できます。素材自体は-60℃の環境下でも硬化による亀裂が生じません。
    熱水(100℃以下)の場合は防寒用で十分使用できます。表層面が単層構造の製品、二重構造の製品だけでなく、滑り止めとして表面が粒子状になっているもの、シワ状になっているもの などがあります。インナー素材も複数ありますので、作業用途によって選べる幅が広がります。
  • 耐熱手袋

    シリコーンは200℃の熱を加えても、樹脂が溶ける心配がありません。ダイローブの耐熱手袋は、そのシリコーンをアウター手袋に使用し、インナー手袋は断熱素材を使用して熱の伝導を 抑えた二重構造になっています。また手に触れる面は当社独自の特殊加工を施しているので、発塵しにくい構造になっています。完全防水(無縫製・無溶着)なので、浸水の心配がありません。
  • 耐溶剤手袋

    溶剤手袋はシリコーン製とポリウレタン製があります。シリコーン製は特定の溶剤に対して耐性があります。使用中に樹脂が溶けたり、使用後の硬化がありません。
    ポリウレタン製はポリウレタン素材のブレンドによって、様々な特質を持ちます。ダイローブの溶剤手袋は溶剤特性に特化したポリウレタンを使用しています。
    ほとんどの有機溶剤に溶けることがなく、使用後の硬化もありません。しかしすべてのポリウレタン製手袋が溶剤性能を持っているわけではないので、注意が必要です。詳細は耐溶剤面積膨潤倍率表をご参照下さい。
  • 静電気対策手袋

    ダイローブ静電気対策手袋は、特殊カーボンを練り込んで導電性を付与し、人体やアース線などを通じて地面に電気を逃すことを目的に作られています。
    耐油性、耐溶剤性もあります。
  • 耐油手袋

    重量は塩化ビニル製手袋の約半分という軽量さ、手の動作の自由性を拘束しない柔軟性を持っている手袋です。ゴム特有のニオイもしないので、快適にご使用になれます。
    油が付着しても硬くならず、溶出する物質も少ないので、物性が低下せず長期間ご利用いただけます。
  • 化学防護手袋

    耐溶剤手袋をしていても、溶剤や薬品は目に見えない分子レベルで手袋を浸透し、種類によっては経皮吸収されます。ダイローブT1-Nは透過をシャットアウトするので、インナーに併用することで、 より安全に作業することができます。
    ダイローブ730は塩素系、芳香族溶剤に対して優れた耐透過性(パーミエーション抵抗)、耐溶剤性を示します。裏地がなく薄いので、細かい作業にお勧めの製品です。
    また耐摩耗性、耐油性、耐熱性、耐候性にも優れています。
  • 耐酸・耐アルカリ手袋

    酸・アルカリに対して耐性がある樹脂(CSM:クロロスルホン化ポリエチレン)を100%使用しています。作業性を重視して柔軟性を追求しました。
  • グローブボックス手袋

    特定の溶剤に耐性を持つシリコーン、酸・アルカリに耐性を持つCSM(クロロスルホン化ポリエチレン)を使用したグローブボックス手袋です。用途や口径に合わせ選べます。
    柔軟性に富み、長時間の作業でも妨げになりません。

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